見守る子育て 最終更新日時:2026.02.20 (公開日:2026.02.20)

「コスパのいい勉強」が、子どもの未来を奪う時代になった。

「コスパのいい勉強」が、子どもの未来を奪う時代になった。

こんにちは、才能タイプ子育ての小川大介です。

最近、親御さんとお話ししていてよく感じることがあります。 

それは、多くの方が「正解のわからない、なんともいえない、モヤモヤとした不安」の中にいるということです。

「将来困らないように」

「少しでも有利になるように」 

そう願って、つい勉強をコスパや損得で語ってしまう。 

でも、そのやり方にどこか違和感も覚えている……。

もし今、そんな葛藤を抱えているのなら、一度立ち止まって、この「不安の正体」について僕と一緒に考えてみませんか。

    Contents

  1. 私たちが囚われている「平成の呪縛」の正体
  2. 生成AIが「平成の正解」を無価値にする
  3. 「才能タイプ」を知り、自分との一致感を深める
  4. 管理を手放し、共に歩む
小川  大介

教育家・見守る子育て研究所 所長

小川 大介

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。

私は学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として学習産業に関わってきました。
大学を卒業した後、ご縁をいただいて、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設し、以降18年間に渡って代表を務めてきました。

私たちが囚われている「平成の呪縛」の正体

振り返れば、平成という時代は、誰もが「標準的な幸せ」を追い求めた時代でした。 

サラリーマン家庭が社会の「標準」となり、教育はいかに効率よく、ミスなく、組織に適応する「正解」を出せるかを競う手段になりました。

デフレが続いた「失われた30年」の中で、私たちは無意識に、学びを「コストパフォーマンス(コスパ)」で測るようになってしまった。

「これを学んで、何の役に立つのか?」 

「どれだけ得をするのか?」 

「先生!この問題は試験に出ますか?!」

そんな言葉が飛び交う一方で、偉人伝をめくってみてください。 

エジソンも、ニュートンも、あるいは日本の先人たちも、誰も「コスパが良いから」という理由で勉学に励んだりしていません。

彼らにとっての学びは、自らの視座を高め、自分という人間を燃やし尽くすための「生き様」そのものだったからです。

 

生成AIが「平成の正解」を無価値にする

なぜ今、この話をするのか。 それは、生成AIが「平成的な学び」を完全に代替してしまったからです。

「得をするための知識」や「効率的な正解」は、人間が束になってもAIには及びません。「役に立つかどうか」という基準だけで勉強してきた人は、AIが出す「圧倒的に役に立つ答え」を前に、自分の存在意義を見失ってしまうでしょう。

これからの社会で通用するのは、「得をするから学ぶ人」ではありません。

 「自分を使いこなすために学ぶ人」です。

 

「才能タイプ」を知り、自分との一致感を深める

では、これからの時代に必要な「本質的な勉強の定義」とは何でしょうか。 

僕は、勉強とは「自分を高め、磨き上げていくもの」だと考えます。

ここで言う「自分」とは、才能タイプに基づいた、嘘偽りのない自分自身のことです。

人間には、

【頭】の中に浮かぶ「目指す姿や夢、憧れ」があります。

一方で、生まれ持った才能タイプという、いわば【体&心】の個性があります。

(※正確には才能タイプは【頭】にも直結しますが、ここでは比喩的に表現します)

この両者がピタリと重なり、矛盾なく連動している状態を、僕は「自分との一致感」と呼んでいます。 

勉強が能動的であればあるほど、この「自分との一致感」は深まっていきます。

そして、この「自分との一致感」こそが、AIと共創する時代において最大の武器になると、僕は考えています。

これからの社会は、AIと対話し、AIが整理し提示してくれる膨大な選択肢の中から、「自分」という軸に基づいて判断し、選んでいく力が求められるからです。

そこで必要になるのが、僕が提唱している「才能タイプ」を使いこなす技術です。

  1. まず、自分の頭と体&心の遺伝特性を知ることで、「今、自分はズレていないか?」「自分らしい力を出せているか?」と客観的に見つめる【セルフモニタリングの技術】。
  2. 次に、ズレに気づいた時に、自分の特性に合わせて学習法や環境を整え直す【自己調整の技術】。
  3. そうして、自分にぴったりのやり方で「納得感のある成果」を手にする。その積み重ねが、「自分なら大丈夫だ」「これが自分なんだ」という揺るぎない【自信】へと変わっていきます。

「自分はこういう人間で、この才能を活かして何を成したいのか」 

その一致感が深い人こそが、AIを最高の「共創パートナー」として迎え入れ、共に新しい価値を生み出していくことができます。

僕が伝える「才能タイプ」は、日々の勉強や受験が上手くいくためといった、目先のものではありません。 

生成AIという強大な知性と対話しながら、自分らしく未来を選び取り、一生自分を信じて歩み続けるための「生きる知識と技術」なのです。

管理を手放し、共に歩む

親の皆さんに、最後にお願いがあります。 

どうか、お子さんの学びを「目先の手段」に貶めないでください。

勉強は、親が「管理」してやらせるものではなく、お子さんが自分自身の特性を理解し、「自分という唯一無二の道具の扱い方」を習得していくための、かけがえのない時間です。

かつての偉人たちがそうであったように、本当の学びとは、自分という道具を磨き上げ、視座を高めていく、最高にワクワクするプロセスなんです。

もちろん、今すぐ勉強にワクワクする子は少ないですよ。

すでに「やらされてしまっている」のだから、「勉強」を「そういうもの」だと思わされてしまっている子が、いきなりワクワクするはずがないですよね。

その前に、本人が「自分との一致感」が持てるように、親が才能タイプ理解を深めることが必要です。

これまでの関わり方を点検し、修正することも必要かもしれません。

大事なことは、本人の才能が発揮できている手応えを、本人に感じさせてあげることです。

そこまでくると、お子さんにとって「勉強」の見え方、感じ方が変わります。

つまり、親である僕たちが、目先の損得という「平成の古い物差し」を手放したとき。 

お子さんはようやく、自分の才能を本当の意味で信じることができ、生成AIという強大なパートナーと共に、新しい未来を創り出し始めるのです。

大丈夫、お子さんの中には、すでに素晴らしい才能が眠っています。

全員、自分の才能の形を持っています。

 

一緒に、お子さんの「自分を使いこなす喜び」を育んでいきましょう。

才能タイプ子育て 小川大介