「真面目な子ほど、成績が急落する」
―努力不足ではありません。

教育家・見守る子育て研究所 所長
小川 大介
1973年生まれ。京都大学法学部卒業。
私は学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として学習産業に関わってきました。
大学を卒業した後、ご縁をいただいて、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設し、以降18年間に渡って代表を務めてきました。
真面目に勉強しているのに、成績が「じわじわ落ちてきている」—。
新小5・新小6の中学受験生の家庭で、いま一番増えている相談です。
毎日、机には向かっている。
宿題も、塾の課題も、手を抜いている様子はない。
それなのに――
模試の偏差値が少しずつ下がる
テストごとの点数のブレが大きくなる
「どこで何が間違っているのか、もう分からないんです」という嘆きを、僕は何十回何百回と聞いてきました。
もし今、努力しているはずなのに手応えがない。そんな違和感があるなら、3分だけ、この先を読んでください。
その胸騒ぎは、決して気のせいではありません。
こんな「危険信号」、点滅していませんか?
30秒で構いません。ここ数ヶ月のお子さんの様子を振り返ってみてください。
- 勉強時間は増えているのに、点数が安定しない
- 「分かった」と言った単元が、テストでは抜け落ちる
- 記述になると、手が止まる・白紙になる
- 注意すると、黙り込むかイライラする
- 家庭の空気が、少しずつ重くなってきた
2つ以上当てはまるなら、それは努力不足でも、才能不足でもありません。
多くの家庭が気づかない「致命的なズレ」が起きている可能性があります。

親の善意が、子どもの足を引っ張る瞬間
僕が長年、中学受験に関わる中で一貫して見てきた現実があります。
それは、「親が正しいと思っている頑張り方」と「子どもが力を出せるやり方」が、ズレる瞬間が必ずあるということです。
このズレは厄介です。なぜなら――
ズレているほど、子どもは真面目に頑張るから。
そして親も、善意でこう声をかけてしまう。
「もっと丁寧に」
「最後までちゃんと考えて」
「コツコツやれば大丈夫」
結果、頑張るほどズレがもっと悪化するという状態が起きます。
お子さんは「言われた通りにやっているのに、うまくいかない」という無力感を抱え込み、親御さんは「ここまでやっているのに、なぜ結果が出ないのか」という不安と苛立ちを一人で抱えることになります。
正直に言うと、ここ半年ほど、私自身が戸惑っています
少し個人的な話をさせてください。
僕はこれまで、子どもの特性に合わせて学び方を整えれば、成果は「徐々に」出てくるものだと思っていました。
ところが、ここ半年ほど。僕が「マンツーマン相談」を実施した方の、その後の経過を見ていて、私自身が驚く結果が続いています。
「偏差値が、たった1ヶ月で8ポイントも上がった」
「合格圏外だった第一志望校に、直前期で逆転合格した」
「記述が白紙だった子が、難関校を次々突破した」
実際に起きた変化です。
60分間のマンツーマンカウンセリングを「1回だけ」行った方の変化です。
数字や合格だけの話ではありません。
机に向かう姿勢、問題を見る目つき、「できた!」と言う時の表情
—— その子本来の力が一気に解放される瞬間を、何度も目の当たりにしています。
その子の脳に合った学び方に切り替わった瞬間の変化が、あまりに大きいのです。
何が起きているのか? 鍵は「才能タイプ」という視点です。
人には、それぞれの「脳の使い方」がある
人にはそれぞれ、情報が入りやすい形、理解が深まる順番、集中が続く条件があります。これを僕は「才能タイプ」と呼んでいます。
問題は、多くの親御さんが「正しい勉強法」を探そうとすることです。
でも実は、万能な勉強法など存在しません。あるのは「その子に合った勉強法」だけです。
このズレが修正されたとき、実際に何が起きたのか。いくつかの事例をご紹介します。
① 直前のスランプから、逆転合格
感覚芸術タイプ・12歳女子(神戸女学院中合格)
テストになると焦ってミスを連発。国語の語彙不足、算数のケアレスミス。親子で焦り、言葉がきつくなる悪循環に入っていました。
マンツーマン相談を実施したのは入試の1ヶ月前。親子ともに追い詰められていたのです。
実はこの子は、頭の中でイメージが結ばれたときに力を出すタイプ。
そこで、解説を図やイメージに言い換えて伝える、文章を「情景」として浮かべる練習をする、といった「イメージして理解する」学び方に切り替えてもらいました。
親御さんも最後はハッパをかけず、安心感を保つ関わりに徹しました。
入試直前の体調不良という逆境をも乗り越え、念願の神戸女学院中学部に合格。

② 記述が白紙だった子が、難関校に次々合格
瞬間記憶タイプ・12歳男子
模試でも過去問でも、記述はほぼ空白。算数も最初の大問で必ずミス。残り1ヶ月で焦りが募っていました。
この子は、「型」を一気に頭に入れると力を出すタイプ。
問題+解答例+図表を「セット」で眺めて覚える、手を動かす前に「全体のパターン」を一気にインプットする、という学びに切り替えました。
結果、市川中、昭和秀英、開智、江戸取など難関校、上位校に続々合格。
模試の偏差値が40台まで落ち込んでいた状態から1ヶ月でここまでたどり着いた、お子さんと親御さんのがんばりに脱帽です。
③ 記述アレルギーを克服し、本命合格
知識欲求加速タイプ・12歳男子
国語を避け、投げやりな態度。問題文の読み飛ばしによるミスが多発していました。
このケースでは、家庭内の役割分担が鍵になりました。
母が感覚芸術タイプ、父が知識欲求加速タイプということで、それぞれの得意な行動スタイルを活かす体制づくりを助言したのです。
母がスケジュールや全体の計画を整理し、父が答えの精度やミスの傾向をチェックする体制に切り替え。
アドバイスを淡々と実行し、県内最難関の公立中高一貫校に、見事合格。
④ 「勉強嫌い」から、自分で工夫する子へ
体験記憶タイプ・10歳
真面目だが成績が伸びず、一時不登校に。「何を書けばいいかわからない」状態でした。
この子は、実際にやってみて上手く行った成功体験を記憶していくことで伸びていくタイプ。
そこで、国語の設問をお母さんが読み聞かせしてあげて、答えを見てから本人が本文に線を引くという特殊なやり方を少しの間続けてもらいました。
すると2週間もしないうちに、「何を書いたらいいか、分かってきた気がする!」と本人が実感。
算数も、大人が「こう考えるんだよ」と流れを説明してから、似た問題を一緒に解くという形に変え、機嫌を損ねず取り組める時間が増えていきました。
なぜ、ここまで変化が生まれたのか
特別な裏ワザを教えたわけではありません。勉強量を増やしたわけでもありません。
ただ一つ。その子の”脳の使い方”に合った形に戻した。それだけです。
僕はこれを「自分との一致感」と呼んでいます。
生まれ持った遺伝特性である「才能タイプ」と、頭の中で捉えている自分自身の姿、やり方とが一致している状態です。
この「一致感」が戻ると、理解の深さも、集中力も、そして親子関係も、同時に整い始めます。
実は、成績が伸びない本当の理由は「努力が足りない」ことではなく、「努力の方向がズレている」ことなのです。
だから、親だけでは気づけない
大切なことを一つ。
このズレは、一生懸命な親ほど、自分では見抜けません。
愛情があるから。関わっているから。これまでの経験があるから。どうしても「親のフィルター」がかかってしまうのです。
だからこそ、一度、外から整理する必要があります。
それが、「小川大介のマンツーマン《才能タイプ》問題解決相談」というサービスの役割です。
塾の指導だけでは届かなかった「あともう一歩」を、お子さんの才能タイプから引き出します。
新学年に入ったばかりの今は、このマンツーマン相談を受けるのにオススメのタイミングです。
新小5・新小6は、2月から学習量も増え、取り組み方も、生活のリズムも見直すことが必要です。
そのタイミングに合わせて、お子さんの”脳の使い方”に合った形に整え直す。
やみくもに量を追いかける学習をしてしまう前に。不安が固定化する前に。親子で、同じ方向を向き直す。
お子さんが、「ちゃんと頑張っている子」なら。その努力が、正しく力になる道を、一緒に整えていきましょう。
あなたのお子さんは、才能がないのではありません。ただ、その才能の使い方が、まだ見つかっていないだけなのです。
才能タイプ子育て研究所 小川大介