見守る子育て 最終更新日時:2025.02.10 (公開日:2025.02.10)

偏差値だけに頼らない!子どもに合った中学受験の選択

偏差値だけに頼らない!子どもに合った中学受験の選択

中学受験に振り回されないために

お子さんの中学受験を考え始めると、「受験ってそもそも何のためにあるの?」と悩むことはありませんか?周りの話を聞いているうちに不安になったり、塾選びや勉強方法に迷ったりすることも多いですよね。

今回のコラムでは、日本の受験の歴史や最近の変化を知ることで、親がどんなふうに子どもと向き合い、サポートできるのかを一緒に考えてみましょう。

    Contents

  1. 受験の歴史と偏差値
  2. 変わる受験のカタチ
  3. 受験の本当の目的って?
  4. 親のサポートで受験をポジティブに!
  5. 親子の対話の大切さとその実践例
  6. 見守る子育ての受験に向けた心構えとは
小川  大介

教育家・見守る子育て研究所 所長

小川 大介

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。

私は学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として学習産業に関わってきました。
大学を卒業した後、ご縁をいただいて、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設し、以降18年間に渡って代表を務めてきました。

受験の歴史と偏差値

「偏差値○○以上の学校に入れた方がいい」「受験はとにかく競争!」そんなイメージを持っていませんか?実は、今のような偏差値重視の受験が広まったのは、1979年に「共通第1次学力テスト」が導入された頃からなんです。

このテストは高校生全員が同じ問題を解く全国共通の試験で、ここから「偏差値」という考え方が定着していきました。その結果、点数を上げるための勉強法が重視され、受験=競争という考えが根付いたのです。

でも、本当に大切なのは「どんな学校で、どんなふうに学び、成長していくか」ですよね。偏差値ばかりにとらわれるのではなく、お子さんに合った環境を見つけることが何よりも大切です。

 

変わる受験のカタチ

最近の入試では、ただ知識を詰め込むのではなく、思考力や読解力を重視する問題が増えてきました。「総合型選抜」という入試方式も広まり、学校ごとの方針に合う生徒が選ばれる仕組みになっています。

この流れは、中学受験にも少しずつ広がっています。従来の「たくさん覚えて、速く解く」スタイルではなく、文章をしっかり読み込んで考える力が求められるのです。

 

受験の本当の目的って?

「受験=合格すること」と思いがちですが、本来の目的は「子どもが自分に合った学校に行き、楽しく学べる環境を見つけること」です。

学校は、勉強を教えるだけの場所ではありません。先生や友達と関わりながら成長する場所です。だからこそ、「うちの子に合う学校はどこかな?」という視点で選ぶことが大切です。

また、最近の受験は単なる点数勝負ではなく、「どんな力を持っているか」を見られる場にもなってきています。「うちの子はどんなことが好きで、どんなふうに成長していきたいのかな?」と考えることも、受験準備の大切な一歩です。

 

親のサポートで受験をポジティブに!

受験と聞くと「大変そう…」と不安になるかもしれません。でも、親の関わり方次第で、お子さんが前向きに取り組める環境を作ることができます。

 

1. 学校選びは「うちの子に合っているか」が大事

「有名だから」「偏差値が高いから」ではなく、お子さんが楽しく学べる学校を探してみましょう。

 

2.テストの点数に一喜一憂しない

模試の結果に振り回されるのではなく、「どうしたら次はできるようになるかな?」と一緒に考える姿勢が大切です。

 

3.日常の会話を大切に

子どもと一緒に本を読んだり、疑問に思ったことを調べたり、身近なことから「考える力」を育む時間を作りましょう。

 

4.受験のその先を考える

「合格がゴール」ではなく、「この学校でどう成長できるかな?」と、先を見据えた話をしてみるのもおすすめです。

 

親子の対話の大切さとその実践例

親子の対話は、子どもが受験に対して前向きな気持ちを持つための大切な要素です。ただ「勉強しなさい」と言うのではなく、日常の会話の中で「なぜそう思うの?」「どうすればよかったかな?」と問いかけることで、子ども自身の考える力が育ちます。

例えば、テストの結果が思わしくなかったとき、「次のテストは頑張ろうね」ではなく、「今回、どこが難しかった?」と子どもが振り返る機会を作ることが大切です。その上で、「どうすれば次はうまくいくかな?」と一緒に考えることで、問題を解決する力を養えます。

また、学習計画を親子で立てることも有効です。「どんなスケジュールなら無理なく続けられるかな?」と問いかけ、子どもが自分で計画を考える習慣をつけることで、主体的な学びができるようになります。

さらに、日常生活の中で学びにつながる会話を意識することも重要です。例えば、買い物に行ったときに「この商品はどっちが安いかな?」と計算力を使う場面を作ったり、ニュースを見ながら「これってどういう意味だろう?」と考えさせたりすることで、自然と学ぶ力が育ちます。

 

見守る子育ての受験に向けた心構えとは

中学受験は、単なる点数競争ではなく、子どもの成長のための一つのステップです。偏差値や合格実績だけを見て焦るのではなく、親として子どもの「考える力」「学ぶ力」を育てていくことが大切です。

また、親子の対話を通して、子どもが主体的に学ぶ姿勢を持てるような環境を整えることも重要です。お子さんのペースを大切にしながら、受験を前向きにサポートしていきましょう!