見守る子育て 最終更新日時:2025.03.10 (公開日:2025.03.10)

これからの時代、幼児・小学生の親が考えるべき重大テーマ

これからの時代、幼児・小学生の親が考えるべき重大テーマ

これからの時代、幼児・小学生の親が考えるべき重大テーマ

近年、子どもたちを取り巻く教育環境は大きく変化しています。不登校の増加、新しい教育の形の登場、さらには生成AIの発展など、学校と教育を考え直す時期に来ています。本コラムでは、これからの時代に親が考えるべき重要なテーマについて掘り下げます。

    Contents

  1. 変化する時代と教育のあり方
  2. 学校の役割と家庭の教育
  3. 生成AI時代の教育とパッションの重要性
  4. 親ができること:見守る子育ての実践
小川  大介

教育家・見守る子育て研究所 所長

小川 大介

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。

私は学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として学習産業に関わってきました。
大学を卒業した後、ご縁をいただいて、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設し、以降18年間に渡って代表を務めてきました。

変化する時代と教育のあり方

近年、日本の小中学校の不登校児童・生徒数は30万人を超え、大きな社会課題となっています。一方で、オンライン学習や新しい教育機関が台頭し、学校以外の学びの場を選ぶ家庭も増えてきました。

たとえば、オンライン型の教育機関「N高」は、2万人以上の生徒を抱え、新しい学びの場として確立されています。このような動きは、学校が唯一の学びの場ではなくなっていることを示しています。これは、子ども自身が「学校に行かない」という選択をするケースが増えていることを意味し、親としても柔軟な考え方を求められる時代になっています。

また、若い世代の価値観も大きく変わっています。音楽業界では、YOASOBIやAdoなどのアーティストが台頭し、個性を活かした自己表現が支持されています。これは、学校や社会に従順に順応するのではなく、自分自身の生き方を主体的に選択する若者が増えていることの表れとも言えるでしょう。

 

学校の役割と家庭の教育

従来、学校は「学びの中心」と考えられてきました。しかし、これからの時代において、学校だけに教育を依存することは適切なのでしょうか?

学校教育の役割は、すべての子どもに公平な教育機会を提供することにあります。しかし、社会の変化に対応しきれず、既存のカリキュラムが時代遅れになりつつあるのも事実です。特に、学校教育は一斉指導が中心であり、個々の子どもの才能や興味に合わせた柔軟な学びが難しい側面があります。

一方で、家庭や地域社会での学びは、子どもの興味や個性を尊重しながら、より深い学びを提供することが可能です。例えば、親がさまざまな大人と子どもを出会わせることで、学校では得られない多様な価値観や経験を学ぶことができます。親自身が、子どもがどのような環境で成長しやすいのかを見極め、学びの選択肢を広げることが重要になってきています。

 

生成AI時代の教育とパッションの重要性

近年、生成AIが本格的に社会に浸透し始めています。これにより、「知識を暗記する」ことの価値はますます低下し、「創造的に考え、行動する力」が求められるようになっています。

AIが得意なのは、既存の情報を組み合わせて最適解を出すこと。しかし、人間にしかできないことは、「情熱を持って何かを成し遂げる力(パッション)」です。

子どもたちが将来、AIに仕事を奪われないためには、「何をやりたいのか」「何に情熱を持てるのか」を見つけることが大切です。そのためには、親が子どもに対して、「どんなことが楽しい?」「何をしているときにワクワクする?」と問いかけ、子どもが自分自身を知る機会を増やしてあげることが重要です。

また、学びの環境も、単なる知識習得ではなく、「実際に体験し、創造する」方向へシフトする必要があります。たとえば、アートやプログラミング、プロジェクト型学習など、実際に手を動かしながら学ぶ機会を増やすことが効果的です。

 

親ができること:見守る子育ての実践

これからの時代、親ができる最大のサポートは、「見守る子育て」を実践することです。

✔ 子どもの興味や個性を尊重し、多様な学びの選択肢を提供する
✔ AIに頼るだけでなく、子ども自身が「考える力」を育めるようサポートする
✔ 学校教育に依存せず、家庭や地域での学びを積極的に取り入れる
✔ 「何を学ぶか」ではなく、「どんな人間になりたいか」を重視する
✔ 子どもが自分の興味や情熱を見つける手助けをする

学校の枠にとらわれず、子どもたちの未来を柔軟に考えることが、これからの子育てにおいて必要不可欠です。私たち親ができることは、子どもが自分の道を見つけられるよう、さまざまな環境や機会を提供し、そっと背中を押してあげることなのかもしれません。