見守る子育て 最終更新日時:2025.01.27 (公開日:2025.01.27)

頑張っているのに、成績が急落。親子で乗り越えるポイントとは

頑張っているのに、成績が急落。親子で乗り越えるポイントとは

はじめに

子どもの成績が急に落ちる現象は、どの家庭でも起こり得るものです。子どもが一生懸命努力しているにもかかわらず成績が下がると、親としては戸惑い、不安になることも多いでしょう。しかし、この現象の原因を正しく理解し、対応を取ることで、成績の回復や子どもの成長を支えることが可能です。本コラムでは、成績急落の原因と時期、親ができる具体的なサポート方法についてお伝えします。

    Contents

  1. 成績急落は特別なことではない
  2. 成績急落の時期と原因
  3. 成績が急落した時。親ができるサポートとは?
  4. 見守り、寄り添いながらサポートをするコツ
小川  大介

教育家・見守る子育て研究所 所長

小川 大介

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。

私は学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として学習産業に関わってきました。
大学を卒業した後、ご縁をいただいて、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設し、以降18年間に渡って代表を務めてきました。

成績急落は特別なことではない

成績が急落することは、中学受験においては決して珍しいことではありません。特に小学生は成長途上にあり、心身や環境の変化によって成績が影響を受けやすい時期にあります。たとえば、これまで安定していた点数が突然下がると、「この子は中学受験に向いてないのでは?」と心配になる親御さんも多くいますが、これは必ずしも能力や努力の不足を意味するものではありません。

テストの点数は、あくまでその瞬間の結果に過ぎません。これを子どもの可能性のすべてと捉えるのではなく、点数の背景にある学習状況や環境要因を分析する視点が重要になってきます。子どもが成績急落に直面した際にパニックに陥らないためには、成績が揺れ動くことを成長過程の一部と考える姿勢が必要になってくるのです。

 

成績急落の時期と原因

成績が急落しやすい時期もいくつかあります。今回はその代表例として3つの時期をご紹介します。前もって把握しておくことで、ぜひ冷静に捉えていただけたらと思います。

成績が急落しやすい時期としては、小4の6月、各学年の夏休み明け、そして小4・小5の11月が挙げられます。

 

1.小4の6月
中学受験の塾では新年度が2月から始まります。6月頃になると、授業や宿題への取り組み方が身についている子とそうでない子との間に差が生まれ始めます。お子さんが自身で勉強の仕方を身につけていくことはまだ難しい時期でもありますので、授業の受け方や復習の仕方を子どもが習得できるよう、親がサポートすることが大切になってきます。

2.夏休み明け
夏休みには多くの課題が出されますが、学んだ内容を定着させる時間が不足すると、短期記憶のまま放置され、テストで結果が出せなくなることがあります。ぜひ、7月頃から親子で一緒に学習計画を立て、その中に復習の時間も組み込むようにしましょう。

3.小4・小5の11月
この時期になると、塾の課題量が増え、内容も難しくなります。特に惰性で学習していた場合、変化に対応できず成績を落とすことがあります。テストの内容が変化してきた、毎週の課題がこなしにくくなってきたなど、気になる点がある際は、改めて点検し調整をしていただけたらと思います。

 

成績が急落した時。親ができるサポートとは?

子どもの成績急落を防ぎ、回復を助けるためには、親として以下のような行動が求められます。

 

1.学習の基本を教える
特に小4の早い段階で、授業の受け方や復習の仕方、宿題の取り組み方を教えることが重要になります。親自身が塾の先生と連携し、学習方法を理解して子どもに伝える努力をしましょう。

2.復習の時間を確保する
夏休みや日々の学習において、復習や振り返りの時間を計画的に設けることで、学習内容を長期記憶に定着させるよう意識しましょう。

3.成績急落時の分析と対応
テストで点数が下がった際、どの問題で点数を落としたのかを子どもと一緒に分析し、次に向けた計画を立て直すことが重要です。失敗を成長の糧とする姿勢を育んでいきましょう。

4.心理的サポート
子どもが「できる」という感覚を取り戻せるように、成功体験を積み重ねる機会も積極的にとっていただきたいです。日々の学習やテストの振り返りを通じて自信を持たせる工夫をしてみましょう。

5.勉強内容の取捨選択
課題を全て網羅しようとするのではなく、重点を絞って効率的に学習を進めることが必要な場面があります。塾や先生と相談し、無理のない計画を立てましょう。

 

見守り、寄り添いながらサポートをするコツ

子どもが成績急落を経験した際、ぜひ親御さんには子どもに寄り添い、見守る姿勢を大事にしていただきたいです。短期的な結果に一喜一憂するのではなく、長期的な視点で子どもの成長を見守ることを意識しましょう。

子どもの学習状況を見つめ、適切に関わることで、子どものセルフイメージを守りながら、次の挑戦への意欲を引き出すことが親御さんには求められてきます。大きな結果を求めるあまり、急激な学習や厳しい指導をすることは、子どもを傷つける原因となりかねません。日々の小さな成功を積み重ねることこそが、成績の安定や向上につながることを忘れないでいただきたいと思います。

親のサポートが子どもの成長を支える鍵となります。成績急落を単なる失敗と捉えず、成長の一環と捉え、親子ともに前向きに状況を乗り越えていきましょう!